ミッション
夢小説
彼女と俺がガンツのミッションした時の話。
「今すぐこの場から逃げるべきだ、ここは危険すぎる。他の奴らは囮にして時間稼ぎッてことで、俺らは距離を置いてステルスで隠れよう」
敵の場所をいち早く察知した俺は彼女にヒソヒソ声でそう迫ッた。ミッションのメンバーは敵即ち星人がどこにいるかすらわからないようだ。彼女は俺の顔を見ながら、恐ろしいようなものを見る目で俺の顔を伺う。
「でも他の人を見捨てるわけには……他に方法はあるでしょ……」
やッぱり……こいつ…わかッてない。俺らは眺めるだけ。無駄に傷を負いたくないんでね。つか、お前、俺より弱いだろ。だから言ッてやったのに。死にたいのか?
俺はムカついて、…いや、本音をぶつけた。
「何言ッてんだよ。今日会ッた奴らなんて死んでも生きても……どうでもいいだろ……。馬鹿じゃねーの?」
「……信じらンない。西くん1人で逃げてよ……」
と言い放ッた。マジかよ…………お前のために言ッてやったのに。まさか嫌われた?いや……俺がこんなこと気にするなんてらしくないね
「ごめんな……わかッたよ、逃げないよ。プランBだ。」
やれやれと言ッた感じで、俺はその場から逃げることを諦めた。
「俺はミッションに慣れているから、俺が囮になる。話を聞いてくれるかな……敵がいる場所もわかる」
俺は周りの奴らに聞こえるように言ッた。もちろん彼女にも聞こえるように。俺と彼女以外は全員ミッション初めての奴らだ。ゲーム、催眠術とかいう嘘をつこうと思ッたが、その前にお人好しな彼女が周りに本当のことをバラしてしまッたからね
……そういや、今日会った癖にミッションのメンバーらと友達になれるかもとか言ッて楽しそうにしてたな
「西くん……」
彼女は俺を見直したというように、顔をキラキラさせた。
「俺は敵がいる右方向に向かうから、あんたらは安全な左方向に向かッてくれ」
詳しい作戦を周りに伝え、彼女にこういッた
「俺だけじゃ不安だから……さ。みんなを助けると思ッてお前も俺と一緒に右方向に向かッてくれないかな」
お人好しで人をすぐに信じる上に俺が好きな彼女は必ずYESッていうに決まッてる
「うん!もちろん!」
彼女は凄い嬉しそうに言ッた。さッきまでの不機嫌なんて嘘みたいに
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「西くん……!どういうこと……?!星人いないじゃん!みんなと友達になれると思ッたのに……」
「何いッてンだよ、あんなの嘘に決まッてんだろ。星人がいるのは左方向。俺らが囮になッてたら確実に2人とも死んでるから。あんたの友達は俺だけでいいンだよ……ねェ。友達なんてたくさんいてもめんどくさいだけだろ。つか、仲間や友達つくるためにガンツミッションやッてんのか?違うだろ」
「…………でも……友達」
は?今日会ッた奴だろ。俺がいるのに。こいつ頭おかしいな。友達症候群かよ。でも俺のことが好きらしいから、こいつには生きてもらう必要がある。俺に好意を向けてくる唯一の味方だから
「俺がいるだろ……なァ……好きだから……俺」
彼女は「西くん……私も好きだよ」と言いながら照れた
ハッ……チョロすぎ
俺もあんたも愛に飢えたイかれたカップルだな
ちなみに俺と彼女以外全員死んでたよね
また騙して2人で生き残らなきゃ